宮崎は「青の国」であり、「うたの国」

宮崎市で昨秋まで暮らしていた歌人、俵万智(たわら まち)さん=仙台市=が宮崎日日新聞に約6年半連載したエッセー「海のあお通信」(全77回)が、「青の国、うたの国」のタイトルで書籍化されました。俵さんが見いだした本県の魅力や豊かな日常が詰まった一冊となっています。

青の国、うたの国-宮崎で暮らした6年半、毎月綴った“海のあお通信” の 内容紹介

7年前、石垣島から宮崎県に移住した彼女。そこは青い海と青い空、そして「短歌」が愛されている土地だった。
日向市出身の若山牧水が「樹は妙に草うるはしき靑の國 日向は夏の香にかをるかな」と詠んだように、宮崎は「青の国」であり、「うたの国」なのだ。
その暮らしは、ほんとうの意味での豊かさを感じさせてくれる。
美味しいものと、素敵な人たちと、生活に根づく文化。
そして短歌が常に身近にあった。
77の歌を起点に綴られた、宮崎日日新聞連載「海のあお通信」に加筆修正したエッセイ集。

青の国、うたの国 俵万智

俵万智さん: 280万部という現代短歌では最大のベストセラーとなった歌集『サラダ記念日』の著者。同歌集で現代歌人協会賞を受賞。日常で使われる「口語」を用いて、短歌の幅を大きく広げました。ほかの歌集に『かぜのてのひら』、『チョコレート革命』、『プーさんの鼻』(若山牧水賞受賞)、『オレがマリオ』などがあります。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめています。宮崎市には2016年4月から2022年9月まで住んでいましたが、現在は、仙台市に住み高齢の両親の生活をサポートされています。