1951年から1959年まで日向市の初代市長を務めた、三尾良次郎(みお りょうじろう、1894年(明治27年) – 1978年(昭和53年))の功績や人物像を紹介するドキュメンタリー映画が制作され、再来年に公開されることになりました。
これは、日向市の市歌を作詞するなど、縁が深かった宮崎市出身の作家、中村地平のドキュメンタリー映画の市内での上映会で発表されたものです。
監督を務めるのは、県出身の美術家、小松孝英さんで、中村地平と、西都市出身の画家、塩月桃甫に続いて、郷土の偉人のドキュメンタリー映画としては3本目となります。
三尾良次郎は1894年に日向市で生まれ、京都大学を卒業後に台湾に渡り、当時の台北高校で教師をしていましたが、終戦後に宮崎に引き上げ、日向市の初代市長を務めました。
映画では、今の台湾の礎を築いた若者たちを育てていく教育者の姿や、『「黒田の家臣」物語』など、郷土の歴史を題材にした作品を発表した作家としての姿など、三尾のさまざまな側面が描かれるということです。
撮影は、去年9月から始まっていて、三尾が昭和初期に過ごした台湾の家でのロケも行い、今後、市内での撮影などを経て再来年の公開予定だということです。