日南市の会社、海外に向けサイト開設、地方に眠る職人技を発信

日南市に本社を構える広告・映像制作会社「GLIDER」(グライダー)が、地方に眠る技術や商品を海外に向けて発信するサイト「離岸-Rigan」を開設しました。

同社は、2015年に市のPR映像を手がけたのを機に市特命大使に任命された名だたる広告コンテストで数々の受賞歴を誇る広告クリエーター、志伯(しはく)健太郎さんが代表を務めます。日南の風土と人にほれ込んだ志伯さんは23年、東京・南青山から本社を移しました。日南市内を流れる堀川運河のほとりにある、地元の飫肥杉を使った堀川資料館。志伯さんが代表を務める「GLIDER」の本社はこの建物にあり、自宅のある神奈川県葉山町と行き来し、毎月1週間程度は市内に滞在しています。

4月、英語と日本語で表記したサイトを開設しました。志伯さんの知人でイタリア・ミラノのWicky’s Innovative Japanese Cuisine、創作和食店オーナーシェフ、Priyan Wicky(ウィッキー・プリヤン)さんが市内唯一の鍛冶屋で、原材料の仕入れから柄の部分まですべて手仕事、切れ味が非常に優れているこの包丁は工房前で経営する店舗でしか買えない、まさにサイトで紹介しようと考えていた地元の宝と考えた「水元刃物」を訪ね、包丁作成を依頼する様子と包丁の魅力を情感豊かに描いた第1弾の動画をアップしました。

動画だけではなく、実物を生で見てもらう活動にも力を入れ、同じ4月にはイタリアで開かれた世界的な見本市「ミラノデザインウイーク(Milano Design Week)」でイベントを開いて包丁を出展。好評を得たそうです。

次に取り上げる対象は「例えば日南で作られている焼き肉のタレはきっと世界中で人気を集めるはず。宝に光を当て、点と点を結んでいきたい」と考えているとのことです。

サイト「離岸-Rigan」

第1弾の動画「水元刃物」(3分10秒)