フランスで開催された日本の酒のコンクール「KuraMaster」で今年の7月、都城市の2つの酒造メーカーが各部門で審査員賞を受賞しました。
Kura Master(クラ マスター)は、2017年からフランスで始まったフランス人ソムリエによるフランス、欧州市場での日本酒の普及を目的にした日本酒コンクールで、2021年度コンクールより本格焼酎・泡盛部門を新設しています。
主催はAssociation de Kura Master(所在地:パリ)。
日本酒全体の約3%に当たる大吟醸や純米酒の特級クラスの日本酒の輸出が、日本政府の政策も後押して拡大を続けている中、フランスでは2008年からの約9年間で、輸出額が3倍以上、2014〜2017年の3年間で2倍に伸びています。当コンクールは、フランスだけでなく、世界の日本酒の輸出拡大に影響を与えるコンクールとして関係者の信頼を集めています。
第5回目の開催となる2021年度より本格焼酎・泡盛部門を新設し、日本酒コンクールと並んで本格焼酎と泡盛のコンクールを開始しています。本格焼酎と泡盛を名称にしたコンクールは世界でも例がなく、過去10年間、約30%の蒸留酒需要を安定して持ち、コロナ禍でさらにこの市場が拡大している当地で、第3の和製アルコールとして欧州での知名度向上を目指しています。
審査は日本の日本酒コンクールとは異なり、ワイン品評会のテイスティング方法を取り、全てブラインドテイスティングで行われます。ワイングラスを使用しています。
プラチナ賞に選出された出品酒の中から、審査委員長がプレジデント賞、審査委員会が各部門の審査員賞を決定します。
審査員メンバーは審査委員長を筆頭にフランス人を中心としており、国家最優秀職人章(MOF)の保有者をはじめ、フランスの一流ホテルのトップソムリエやバーマン、専門店またレストラン、ホテル、料理学校など飲食業界の現役従事者で構成されています。
県内の酒造メーカーがKuraMasterで審査員賞を受賞するのは今回が初めてで霧島酒造の「黒霧島MELT」が本格焼酎・泡盛部門の樽貯蔵部門で、柳田酒造の「青鹿毛」が麦焼酎部門で受賞しました。