コロナ禍に感動や希望を与えた国文祭・芸文祭みやざき2020が、10月17日閉幕しました。コロナ禍のもと、芸術・文化のもつ力を県の内外に発信した107日間の祭典を振り返ります。
7月3日、文化活動に励む高校生たちのパフォーマンスで開幕した国文祭・芸文祭みやざき2020。開会式では、天皇皇后両陛下がオンラインでご覧になる中、日向市・坪谷小学校の児童たちが母校の大先輩、歌人・若山牧水の短歌をうたいました。
新型コロナの影響で約1年延期しての開幕。
26のイベントが中止を余儀なくされましたが、期間中、県内各地で110のプログラムが開催されました。
将棋チャレンジフェスティバルでは、「ひふみん」の愛称で知られる将棋界のレジェンド加藤一二三九段が将棋ファンに対局を指導しました。
モンゴメリの不朽の名作「赤毛のアン」を宮崎県オペラ協会が世界で初めてオペラに…。
宮崎の食文化を考えるシンポジウムでは、オリンピック4大会に出場し、4つのメダルを獲得した延岡市出身の松田丈志さんが自身の競技人生と「食」との関りについて話しました。
そして17日に迎えた国文祭・芸文祭みやざきのフィナーレ。
高校生によって40年ぶりに青島神楽の演目「鵜戸舞」が復活しました。
若い世代の力強いパフォーマンスで107日間にわたる祭典が幕を下ろしました。
コロナ禍で、たくさんの感動や希望をもたらした宮崎の芸術・文化。脈々と受け継がれてきたふるさとの宝は未来へと託されます。