日本大学文理学部企画 ドキュメンタリー映画『中村地平』上映会のご案内

2024年3月16日付で宮崎市出身の小説家「中村地平ドキュメンタリー映画」完成については既にお知らせしておりますが、

この度、東京においては日本大学文理学部中国語中国文化学科企画で以下の日程・場所で上映会が開催されますのでお知らせいたします。

日時: 2024年6月15日(土) 13時00分(開場:12時30分)

場所: 日本大学文理学部(世田谷区桜上水3-25-40) 図書館3階 オーバルホール

アクセス | 日本大学文理学部 (nihon-u.ac.jp)

入場無料。申し込みはGoogleフォーム(または以下のQRコード)からお願いします。

申込期限:2024年6月13日(木)正午

(URL)https://forms.gle/3BFAXyediiVFsN697

*申し込みなしでも入場可能ですが、座席数が限られているため、

参加者多数の場合は事前に申し込まれた方を優先します。

プログラム(予定):

小松孝英監督の紹介

講演 河原功(台湾文学研究者)「中村地平について」

ドキュメンタリー映画「中村地平」の上映

講演 小松孝英「映画制作にあたって」

会場との質疑応答

概要:

中村地平(1908-63)は、佐藤春夫の台湾を舞台にした小説に憧れ、日本統治下台湾の旧制台北高校(日大中文の語学研修先である現国立台湾師範大学)に入学し、東京帝国大学在学中に井伏鱒二に師事、「北の太宰、南の地平」と呼ばれた昭和の大作家の一人である。地平は台湾を舞台とする小説を多く発表し、南方文学を提唱した。

ドキュメンタリー映画「中村地平」は、南方作家と呼ばれた中村地平の軌跡を、小説、当時の写真、映像、証言からたどった台湾文学の新たな貴重な資料でもある。一方、従軍作家として徴用されたシンガポールで日本軍の蛮行を目撃した後、地平は南方文学を封印、戦後は中央文壇から距離を置き、故郷の宮崎での文化普及活動に身を投じていく。植民地、戦地を見て書いた帝国日本の男性作家の転向の記録としても貴重である。

主催 中国語中国文化学科(日本大学文理学部)

共催 日本台湾学会定例研究会(関東)、東京台湾文学研究会