この書籍「大学的宮崎ガイド」は、昭和堂刊「大学的地域ガイド」シリーズの一冊として、宮崎大学地域資源創成学部と宮崎公立大学人文学部の20名の教授・准教授・講師(以下、教授等)によって、執筆され、2026年4月に発売されましたので、ご紹介いたします。執筆を担当した教授等それぞれの専門分野や研究から、あるいは日頃の地域コミュニティとの関わりから見えてきた、あるいは見てきた宮崎を描いています。その内容は、以下の通りです。
目次
第1部:宮崎はどうみられたか/宮崎をどうみるか
宮崎へのまなざし――「中央-地方(注)」関係のなかで
郷土かるたから考えるみやざきの新しい「自画像」
第2部:「ひむか」の現在――いま・ここに息づく「シン・ジカタ」 (注)
科学で紐解く宮崎の「食」
都城在来大豆「みやだいず」
宮崎県の経済構造の特性
日南市の新しい形の商店街
宮崎の小説を歩く
第3部:宮崎の近代とその残響――人々の連なりと「地方」(注)文化
銃後を支えた女性たち――宮崎県女子馬耕教導隊の語り
敗戦八〇年、パラオ引揚者の経験
新婚旅行は宮崎へ――フェニックス・ハネムーンの誕生
宮崎県における地方自治の軌跡と「公助」の再構築
第4部:未来と繋ぐ「じかた」(注)としての日向/宮崎
山間地でともに生きる――西都市東米良地域のカクラ祭
自給的生活から再考する自然と共生
宮崎県におけるだれやみ文化の地域的展開――至高の飲食文化としての酒と魚介料理
宮崎でお茶めぐり――宮崎県産「釜炒り茶」の生産・販売分布
(注) 漢字の「地方」は「ちほう」と読みますが、これは明治以降の近代化、中央集権的な国家形成のなかで生じた、「中央」の対概念としての「地方」を意味します。近代以前、「地方」には「じかた」という別の読み方がありました。この「じかた」を本書では、それぞれの「地」に根差した生き「方」(個性)という意味で用いています。その上に「地方」(ちほう)として近代以降に生まれた(作られていった)宮崎のあり方、さらに現代のグローバル化や情報化のなかに現れる新しい個性が「シン・ジカタ」です。
以上


